小江戸大江戸の面構え

3/12(日)『小江戸大江戸200Ｋ』に私設エイドを出しました。
このレースは260km・230km・200km・110km・90kmの5部門があります。

出したエイドはゴールまで残り15km地点、90km部門以外をサポートしました。
110km部門で95km地点、200km以上なら195〜215km地点。
既に20時間以上、一晩中寝ないで走り続けた人達です。

今回走らない立場で見ていると、みんなボロボロなのにすごくイイ顔してる。
走る理由は各自色々あるものの、たった一つ共通して言える理由は
『自分で決めたから』

「辛い、きつい、やめたい・・」
それなら自分が「やめる」と決めるだけ。
誰も止めないし文句も言わない。

しかしやめると後が大変。
言い訳しなきゃならないし、何よりも「あの時なぜやめたんだろう」というイヤ〜な気持ちがリベンジするまで続きます。

自分で勝手に始めた事なのに、やめるとなると理由が必要になります。
それは他人が納得するような理由。
「それじゃ仕方がない。ここまでよくやったよ。これだけやれば十分だよ」
と言ってもらえる理由を探します。

反面走る理由も探します。
「まだできる。まだ行ける。ここまでどれだけの時間走ってきたんだ。高い金払って、休みを潰して来たんだ。簡単にやめられるか！」

「辛い、やめたい。だけど行くんだ」
逃げようとする弱い自分と戦っている時の顔は、飾り気がない本当の顔。
これを何度も経験してくると、人の顔は変わります。

野球・サッカーでも同じ顔の人がいます。
さらに、スポーツをしなくてもそんな顔の人たちがいます。
本気で仕事に向き合い、辛い場面を乗り越えて来たんだな、と思います。

私はそれを『面構え』と感じます。
男女・年齢は関係ありません。
この経験をしない人の顔は、なんとなく緩い感じがします。

小江戸大江戸のランナー達は、辛そうな顔、笑っている顔で我々と接しました。
でも一様に、その面構えの奥に誇りを感じます。

始めたら終わらせる。
スタートしたらゴールする。
自分で決めた事から逃げずに、立ち向かった面構えは本当にカッコいい。

大昔ですが、2012年第1回の『UTMF』に参加しました。
日本で初めて開催されるトレイルの100マイル(160km)レースでした。

参加する選手達は猛者中の猛者。
スタート前の会場の雰囲気は緊張感で張りつめていました。
しかし当然騒ぎ立てる人達は誰もおらず、いぶし銀の緊張感でした。

私は周りの選手を見渡して
「こんな凄い面構えの連中と戦うのか」
と戦々恐々としたものです。

レース終了後、撮った写真を見ると、自分の顔も周りの連中と同じ面構えでした。
いつもと違う自分の顔に、驚くと同時に嬉しくなった事を覚えています。

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【先週のトレーニング】
03/06(月)：ラ　ン：8,1㎞／50分44／6:19/㎞
　　07(火)：ラ　ン：10,1㎞／1時間00分08／5:56/㎞
　　08(水)：休　み
　　09(木)：ウエイトトレーニング
　　10(金)：ラ　ン：10,2㎞／1時間03分46／6:15/㎞
　　11(土)：ラ　ン：20,1㎞／1時間58分46／5:53/㎞
　　12(日)：【小江戸大江戸サポート】ラ　ン：10,0㎞／1時間03分51／6:22/㎞

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