へろへろトライアスロン

ろくに練習しないで、足が着かない深さを泳ぐのはメチャクチャ怖い。
5/5に『川の道・千曲川ステージ251㎞』を走った後、孫から貰ったカゼでスイム練習できず。

6/4に参加した『彩の国トライアスロン』は、距離でA・B・Cの3タイプがあります。
私の出た[Aタイプ]は最も長いスイム2.25km/バイク72km/ラン15km/トータル89.25km

埼玉県の端っこの渡良瀬遊水地を泳ぎます。
スイムは片道375m往復で750m、それを3周回する2.25㎞。

去年、最後にスイム練習をしたのは９月。
レースのため８か月ぶりに泳いだのは、レース2週間前から４回、合計7㎞だけ。
これじゃ、いくらウエットスーツを着てるとはいえ不安です。

ウエットスーツは水に浮きます。
泳がなくても、仰向けで大の字になると沈みません。
しかし立つと沈みます。
パ二くって立とうとするとブクブクブク.。o○

トライアスロンのスイムスタートは『バトル』と呼ばれます。
殴る蹴るは当たり前、ゴーグルを飛ばされたりウエットスーツを破かれることも・・

おまけに渡良瀬遊水地の透明度は肘まで見える程度。
周りが見えず、突然前の選手の足が出て来るので、よけながら泳ぎます。

晴天の朝7:50スイムスタート
不安の中バトルを避けるためビリから行きます。

100mで「あれ、結構軽く泳げるジャン」
200mで「ウワ、腕重い！」

肘を伸ばす上腕三頭筋が両腕ともパンパン
「こんなんで2㎞も泳げるのか？」
腕で搔く力を抜き、身体のローリングに切り替えて泳ぎます。

375mのブイは、土手上から見るとすぐそこなのに、泳ぐとメチャクチャ遠い。
折り返しの黄色いブイがなかなか近付きません。

折り返しブイに近付くと、みんな集まって来てバトルが始まります。
殴られ蹴られるはいいものの、上からのし掛かられて沈んだ時は焦りました。

復路は、再びバラけて気が楽になるものの「あと2周泳げるだろうか・・」
僅か400mでメンタルがボロボロ。

2周目、短い距離のB、Cタイプが居なくなるので泳ぎやすくなります。
しかし何だか胸が苦しく感じる。
ウエットスーツが縮んだのか、私が膨れたのか・・
2周目が終わる頃「あ～、もう行きたくない」

でも3周目に行く！
フィニッシュに近付くと「何とか2.25㎞は泳げるもんだなぁ」とホッとする。

ヘトヘトでトランジションへ行くとバイクは残り少ない状態。
大急ぎでウエットを脱ぎ捨て、ヘルメットとサングラスを着ける。
【スイム2.25㎞：53分02秒/86位(出走139人)】(遅い！)

バイクコースは、遊水地のフラットな周囲7㎞を10周する72㎞。
周回なので、追い風は時速35～36㎞/H
向かい風は27～29㎞/Hで快適に進みます。

「坂が無くて良かった」と思ったら大間違い。
脚を休める区間が無く72㎞をほぼ回しっ放し。

多少の上り下りがあれば姿勢を変えてメインの筋肉を休ませます。
しかし、ペダルを止めて腰を浮かしハムストをストレッチすると速度ダウンして抜かれる。

ハムストで踏み込むペダリング→腸腰筋で引き上げるに変更するも既に遅し。
次第にハムスト付着部の座骨結節が痛くなるも、どこまでもつか回し続けます。

3周目でコース路面を覚えたので、ギア比がほぼ決まります。
周回数を忘れないように時々ブツブツ呟く。

５周目を過ぎる頃からスピードダウンが始まります。
ギアを落として、できるだけ速度低下をくい止める。

同程度の選手とデッドヒート開始。
向かい風で抜かれ、追い風で抜き返すドングリの背比べ。

結局置いて行かれ
昔は「ランで抜き返してやる」なんて思いましたが・・
今回もう会う事はありませんでした。

脚パンパンでトランジションへ戻ってランの準備。
【バイク72㎞：2時間28分16秒・平均29.9km/H・最高38.3km/H・89位】(これも遅い！)

補給ゼリーを口に銜えながらランシューズに履き替えます。
さて、走り出そうとすると・・座骨結節が痛くて走れない。

「どうしよ？」
バイクのツケが回ってくるも、走らない訳にいきません。
やむなく走るも、あまりに痛くて何とか歩かない程度のスピード。

ランコースは2.5㎞×6周回→15㎞
1周目→辛うじて歩いてない速度の走りでポコポコ抜かれる。
2周目→抜かれる数が減る。
3周目→普通のスピードになる。
4周目→遅い選手を抜き始める
5周目→そこそこ抜き返しす。
6周目→出来るだけスピード落とさないようにゴール。

そして最終6周目に思う
「青空の下、鶯の声を聞きながらヘロヘロになるまで走れるって幸せだなー」
【ラン15㎞：1時間24分14秒/73位】(やっぱり遅い！)

【トータル89.25㎞：4時間45分32秒/82位】(・・・)
出走139人／ゴール123人／完走率88％
でもこの順位はちょっと遅過ぎ
せめて半分より上・・

ある50代男性選手、ビヤ樽体型で腹が出ており、どう見ても腹囲1m近い体。
バイクで抜き、ランコースでもびっこを引いて歩く姿を2度抜きました。
もう一人、友人らしき太った選手とすれ違う時は、笑顔でエールを交換。

この選手凄い！
ランコースに居るという事は、スイム2.25㎞を泳ぎ、バイク72㎞を終えたということ。

「きっと俺はできるんだ」と信じてスタートした二人
このチャレンジ精神には脱帽。
制限時間5時間30分にギリギリ間に合うかのラン＆ウォーク。

でも、絶対間に合ったはず。
間違いなく、この二人は最高のビールで乾杯したことでしょう。

【先週のトレーニング】
05/29(月)：休　み
　　30(火)：スイム：1.0㎞
　　31(水)：ラ　ン：10.2㎞／1時間02分
06/01(木)：①ウエイトトレーニング　②スイム：2.0㎞
　　02(金)：休　み
　　03(土)：休　み
　　04(日)：『彩の国トライアスロン』総合89.25㎞：4時間45分32秒/82位

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