私の義父は今年84歳になります。
そして、84歳で10kmのレースを走る、という恐るべき実力を持っています。
タイムは1時間27分。
速いランナーがハーフマラソンを走るタイムですね。
フォームは走っているように見えますが、体が宙に浮く事はなく片方の足が常に地球に着いています。
タイム1時間27分は遅いと思いますか?
速い遅いの問題ではなく、義父は決して歩かないんです。
84歳で87分走り続けるってすごい事だと思いませんか。
走り始めたのは64歳、孫と『親子マラソン』の2㎞を走る事から始まりました。
初レースで、5歳の孫と歩いたり走ったりして2㎞を20分近くかけてゴールしました。
それが面白かったのか、やめずに走り続けています。
それまでランニングは全くやらず、タバコも吸ってました。
すぐにタバコをやめて、次第に距離を伸ばして10㎞のレースに出るようになりました。
69歳の時、一度だけ『春日部大凧マラソン』のハーフマラソン(21.0975㎞)を走りました。
しかし、よほど辛かったらしく「俺は10㎞でいいよ」と2度とハーフを走りませんでした。
その後も欠かす事なく毎年1〜2回10㎞レースを走ります。
ランニング練習は、大宮公園かジムのトレッドミルを週に2〜3回走ります。
その他、ジムでウエイトトレーニングを1〜2回。
ジムのお風呂が楽しみのようで、ここ数年何も変わらず続いています。
当たり前のように思われますが、84歳で大きな痛みが無く10年間変わらずにトレーニングができるって、とんでもなく凄い事です。
物静かな義父で、淡々と日々を過ごしています。
実は義母も居て、この人も(私と同じ)ジムでトレーニングをしています。
今年80歳ですが、週2〜3回ウエイト・トレーニングやトレッドミルでウォーキング、体操教室で運動しています。
義父母は二人でワイワイ言いながら台所で夕食を作って食べています。
まるで幸福を絵にかいたような老後を過ごしています。
在り来たりですが健康こそが最大の財産だと思います。
スポーツはタイムやルールがあり敵が居ます。
そのレベルから降りて等身大でただ好きな運動を続ける。
私から見ると「これ、凄くカッコいいな」と思えます。
こんな老人になれたら素敵だと憧れます。
この間ちょっと聞いてみました。
「お義父さんはなんで走るんですか?」
義父はにっこり笑って「気持ちいいんだよ」って。
でも私は知ってるんです。
義父が走る本当の理由・・
それは年賀状にゴールした写真を貼り付けたいから。
親戚に自慢したいんです(^-^)。
でもね、どんな理由でも84歳で10㎞ランニングができるって、その事実がスゴイ事だと思います。
ゴールでゼッケンを付けて両手でピースをする写真。
ピースをする指が曲がっててカニさんのハサミに見えます( ^o^ )。
コメント