すぐ走り出す危険

＜着替えてすぐに走り出す＞
これは痛みの原因を作るのではないかと考えます。

『関節は日常動作で頻繁にバランス異常を作っているが、即座に筋肉や靭帯が修復している』
私はそう考えます。

しかし、ある時バランス異常が発生し、何らかの理由で修復できない状態になる。
そのバランス異常を修復せずに走り出す。
その異常ポイントに、長期間着地衝撃を加え続ける事で痛みが発症する。

その状態を数ヶ月～数年続けると変形や重篤な症状になります。
酷い場合は人工関節適応にまでなると考えます。

私は痛みの原因は『老化・体重増加・走り過ぎ』とは考えません。
この理由では治療法はありません。
ケガを除けば、原因はこの『画像に写らないバランス異常』だと考えます。

【着替えてすぐ走り出すランナーの一例】
202〇年2/1、ラン中に段差を越えた際、股関節に僅かのバランス異常が発生してレベル1になります。
何らかの理由でバランス異常が修復できない。
でも症状は何もありません。

3/10、犬をよけた際にまたバランスが崩れてレベル2になります。
ここでもバランス異常が修復できない。
でも症状は何もありません。

4/20，階段下り中バランスが崩れてレベル3になります。
この段階では、時々僅かな違和感を感じるがすぐ消えるため気にしません。

5/20、インターバルの際バランスが崩れてレベル4になります。
この段階になると、週に1回ツンとわずかな痛みが出るがすぐ消えるため気にしません。

その後もバランス異常が積み重なって行きます。

7/30：レベル10
週に1回のツンが、毎回のラン中に何度も痛みが出るようになります。
そして一度の痛みの時間が長くなります。

でも消えるので気にしないようにします。
「我慢すれば走れるから問題は無い」
(見たくないものから目を背けます)

既に靭帯が緩んでいるため関節はユルユルガタガタ。
バランス異常が発生し易くなり、日常動作でも頻繁にバランス異常が起こる。

10/1：レベル15
ランニング中頻繁に痛みが出るようになります。
「でも、我慢すれば走れるから」
(自分の都合のいいように解釈します)

11/30：レベル20
それまでランだけだった痛みが日常生活でも出始めます。
階段の昇り降り、立ち上がる時。

翌年1/31：レベル25
走るのにかなり支障が出て来たので医療機関へ行きます。
しかし「レントゲンでは異常なし」と言われます。

「痛いけど、何処も悪くないから我慢して走ればいいや」
「異常なし」を信じて走ります。
(どう考えても異常アルでしょ！)

レントゲンで探すのは『損傷』であり、損傷はないので写りません。
『バランス異常』もレントゲンに写りません。
写るほどのバランス異常は『脱臼か亜脱臼』です。

5/10：レベル30
痛みはドンドン増えて走れなくなり、医療機関を渡り歩きます。
どこも原因はハッキリせず「年齢・体重・走り過ぎ。1ヶ月休みましょう」

しかし、休むだけではバランス異常は消えないため、休んでも走れば同じ痛みが出る。
歯を食いしばってビッコを引きながら「でも我慢すれば走れるから・・」

4年後：レベル50
数年後最悪の場合、修正できない変形のため人工関節適応になる場合もあります。
じゃあ、どうすればいいのか？

まずストレッチをオススメします。

『ストレッチ』とは『筋肉を伸ばす』という意味。
しかし別の効果もあると考えます。

筋肉を伸ばすためには、関節を最大限に動かす必要があります。
『最大限に動かす際にバランス異常が修復される』のではないか、と考えらえます。

私は20代後半からストレッチをしっかり行ってきました。
目的は『故障予防』

35年以上、以下の目的のために全身のストレッチを必ず行ってきました。
①バランス修復

②筋肉の柔軟性アップ

③肉体的＆精神的スイッチオン

時間は通常12～15分、急ぐ時でも５～６分です。

ストレッチは初期ならばバランス異常を修復するかなりの効果があると思います。
でも、中期以降はバランスを完全に修復できないため、誰かが戻さなければ戻りません。
残念ながら後期は、変形があるためにそれ以上の痛みの悪化を食い止めるだけ。

最終的に股関節等では人工関節に置換されます。
(最近の股関節の人工関節は問題なく走れるようになるのでスゴイです)

そうならないための対処法は
①トレーニング前にストレッチ：自分でバランス異常を修復する

②アスリート立位®アスリート歩行®：バランス異常を作らない動きをする

③崩れたらメンテナンス：違和感が消えない場合は出来るだけ早く修復する施術を受ける

私の経験から、これで80歳でも走り続けられると思います。
この対処法は来院を勧誘する事になるので、このブログでは言わないようにして来ました。

①しかし昨年、私の力及ばず人工関節適応になってしまった仲間

②また、遠方で多忙なために来院されなくなった、とても心配な仲間

③そして、同じ状態の方が大勢いるのではないか
と思ったので書く事にしました。

この問題は股関節に限らず、多くの関節に当てはまります。
出来るだけ早く、お近くの関節の修復のできる所で施術を受けてください。

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【先週のトレーニング】
03/20(月)：休　み
　　21(火)：休　み
　　22(水)：休　み
　　23(木)：ウエイトトレーニング
　　24(金)：休　み
　　25(土)：休　み
　　26(日)：バイク＜ローラー台＞120分/64.1㎞/平均時速32,0㎞/瞬間最高時速66,3㎞

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