2/5(日)総勢5人で飯能アルプス47km走りました。
スタートは朝6:10。
夜明け前、ライトに映る吐く息は白い。
北向地蔵に向かう途中で空は白み始め、あっという間に夜が明けます。
そして、夜が明ければ朝焼けキラキラの最高のトレイル日和。
速いメンバー達はタッタカ進み、天覧山で2時間10分。
多峯主山(とうのすやま)を下ると、飯能アルプの始まり始まり〜。
天覚山を目指すきついコースに、口数少なく登ります。
ところで、この日の私は異常に腹が張ってガスが出ます。
ちょっと我慢するとすぐに腹がパンパン。
実は2日前、腹がシクシク痛み出し悪寒が一日続いたため、夕食はわずかにして早く寝ました。
翌日(飯能アルプスの前日)も、一日下痢で体の怠さが続いたため夕食は少しにして早く寝る。
今朝、下痢は治まりダルさも無く正常だと思っていました・・
登っていると、私の尻のすぐ後ろに山田さんの顔が来る。
顔の前で屁をこくわけにもいかず我慢します。
下りと平地で距離が空いた時にガスを出します。
けれどもこの日は、ガスの量が半端でない。
天覚山へのアタックの急坂で「あ、◯が出るかも!」
もう放つ訳にはいきません。
トイレは『子の権現』まで無いため、大高山を越えてもひたすら我慢です。
腹はどんどん張っていき、走ると痛むのでもう走れません。
大高山を越えると歩いても痛むようになります。
案内役の私は先頭のため、痛みで顔をしかめていても見られません。
「辛いと思うから辛いんだ。 もっと苦んだ人たちは大勢いる。この程度は辛くない」
マインドを変えようとしたり、笑顔を作ると脳が苦痛を減らすと聞いたのでニヤニヤしてみる。
短時間は効くもののすぐにしかめっ面になる。
それでもついに子ノ権現の手前1km足らずでギブアップ。
イズさんからティッシュをもらい、小山の裏手に回る。
「子ノ権現の駐車場で、先に昼飯食っててください」
取りあえずスッキリして子ノ権現へ登る。
駐車場へ行くとメンバーはほぼ昼食を終えている。
私は小さなパンを一つ食べ、ボトルのアミノサプリを三口だけ飲む。
水分を口にすると、一気にゴクゴク飲み干したくなる。
ここまでの補給は、小さなパンを二つと700㎖を飲んだだけ。
脱水を測るために拳を握ると、そこそこ浮腫んでいるので脱水は進んでいる。
幸い、寒さと薄着のため汗は少な目。
しかし、子ノ権現を発つころは既に腹の張りが始まっている。
子ノ権現を下ると西吾野駅。
再び強い腹の張り感のため、西吾野駅のトイレに駆け込む。
みんなには先に高山不動へ向かってもらう。
メンバーに、このコースを熟知しているブッチャーさんがいるため案内を頼む。
高山不動へ向かう途中で追いつくが、再びそこでトイレ入るため先に行ってもらう。
関八州へ上り、黒山三滝へ降りる。
顔振峠での待ち合わせを約束して、三たび黒山三滝でトイレに入る。
顔振峠をブッチャーさん・イズさん・ヤマダさんで登ってもらう。
黒山三滝が最後のトイレ。
この後はゴールの鎌北湖まで1時間30~40分間はない。
ゴールまでもつか・・
ところで、ここまでエネルギー切れはありません。
きつい顔振峠もタッタカ登れる。
すでに11時間を超え、いくら遅いとはいえエネルギーは切れているはず。
「そうか、これはきっとケトン体だ」昨年の7月にもケトン体は経験しています。
4日間の『EIコーチングセミナー』はほぼ座りっ放し。
しかし、ワークではめちゃくちゃ頭を使う。
食事は昼夜とも大盛り食なのに、5日目の朝の体重は2.7kgダウン。
これは脂肪が減った事を意味します。
将棋の棋士さん達が一局打つと7〜8kg体重が落ちるあのケトン体です。
通常、糖が枯渇すると脳はエネルギー不足のためやる気を失います。
脳は脂肪が主体のために脂肪をエネルギーにできません。
今も攻める気持ちが続いているのは、脳がケトン体をエネルギーにしているためと思います。
ケトン体は血液脳関門を通れる選ばれたエネルギーだから。
ところが笹郷を越えて残り2km地点で、突然足が重くなって登りがきつくなる。
「ケトン体が切れたのか?」
「いやいやケトン体の原料の脂肪はほぼ無尽蔵。 切れるわけがない」
理由は『脳が安心して緊張が切れたから』としか考えられません。
腹の張り感も強くなり、痛みで走れないため3人には先に行ってもらう。
一人で長い下りをノロノロ降ってトイレに駆け込む。
トイレを終えて鎌北湖ぐるっと周り、ゴールの駐車場に到着。
みんなが拍手で迎えてくれました。
所要時間:12時間53分位(GPS電池切れで正確なタイムは不明)。
距離:47㎞。予定より1時間30分遅いタイムでした。
レースでも練習でもこんな経験は初めて。
人生色々なことが起こります。
次回は体調を整えて走ります。
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