google.com, pub-3494146941091336, DIRECT, f08c47fec0942fa0

勝手にハセツネ・アドベンチャー(後半)

トレイルランニング

10/9(土)は『ハセツネ・日本山岳トレイルレース・71,5㎞/24時間制限』でした。
しかしコロナで中止のため『一人で勝手にハセツネ』を走る事にしました。

(前半より続き…)
『都民の森/約37㎞地点』到着が、スタートから7時間15分(午後1時過ぎ)。
ハイドレにドリンクを補給しながら、持参したパン2個を食べます。
休憩室で仮眠をとろうとするも、濡れた身体では寒くて眠れず諦めます。

代わりにう〇こをして鞘口峠からコースに復帰、8時間30分経過(午後2:20)。
<鞘口峠~都民の森~鞘口峠>までで1時間15分滞在、予定より15分オーバー。

眠気もなく気力・体力とも十分で『第2関門・月夜見』を目指します。
これなら残り30㎞に7時間30分(合計16時間)はかからないはず。
40キロ/8時間進んで来た脚は重くても、かなり気が楽です。

鞘口峠から45分程で『第2関門・月夜見の駐車場/42㎞地点』を通過。
予定通り(10時間)の9時間57分、16時間切りの予想。

次の『御前山/約46㎞地点』を目指しますが、私にとってここが一番の難所。
キツイ登りが長く続く4㎞、体を前に倒して重い脚を一歩々々持ち上げます。

すると、登りの途中で雨がパラパラ降り始め、サーッと降って上がります。
数分降って上がる事が数回続くも、木の枝が傘になりほとんど濡れません。
ようやく『御前山/約46㎞地点』通過が午後5時頃(約11時間)。

御前山山頂でヘッドランプを装備し、急な下りに入ります。
この頃から雨はドシャ降り、もう枝は傘にならず全身ビショビショ。
暗くなってライト点灯するも、霧の乱反射で光ってしまい視界は2~4m。

始め気持ち良かった雨も、次第に腕が寒くなります。
しかしドシャ降りではリュックを開けられず『大ダワ/50㎞地点』を目指します。
大ダワの公衆トイレでウエアを着るつもりが、なかなか着かず脚も寒くなります。

岩や木段は霧で良く見えず、ツルツル滑るためとても走れる状態ではありません。
「大ダワ、いつ着くんだ!」と思う頃ようやく『大ダワ/50㎞地点 』約18時到着。
ここで自宅に電話するも圏外で通じず。

私は他の人よりも暑がりなので、ウエアの選択に迷います。
「これから、標高が下がる分寒くはなくなるが、夜が更けると寒くなるはず。」
どちらを取るか一瞬悩んで『寒くなる』を選択。
薄いウインドブレーカー(WB)とゴアテックスズボンを着ます。
念のため、アームウォーマーもすぐ出せるよう準備します。

天気予報では「晴れのち曇り」だったので、このドシャ降りは想定外。
前日の準備で、ゴアテックス・ジャケットを置いて行こうとしました。
しかしカミさん(これでもUTMB、サハラマラソン完走者)に指摘されます。
「もう10月なんだからゴアを持ってないと、何かあると怖いわよ。」
「それもそうだな…」という訳で冬のレース用装備でスタートしました。

ゴアのジャケットは使いませんでしたが、大いに精神的な保険になりました。
カミさんの助言は大当たり、改めて想定外を想定する必要を感じました。

ここから2番目の急所『大岳山/約55㎞地点』です。
短いですが岩登りと岩下りをしなければなりません。
急な岩場を登ったら、ツルツルの岩場下り、越えて大岳神社の前。
「ああ、ここまで来た。」ホッとします。

次は『第3関門・御岳山/58㎞地点』を目指します。
走れなくても、速足でテケテケ順調に進んで『第3関門・御岳山/58㎞地点』

真っ暗な中に、明かりがボワーッと浮かんで人が居る事が分かります。
「あぁ、第3関門だ!」これがどんなに安心できた事か…
第3関門のお茶屋さんで男性が二人ワインを飲んでいました。
「こんばんは!」と叫んで近づいて行くと、驚かれます。
「何処から来たの?」
私:「一周です。」
「ご苦労様!コーヒー飲んで行きなよ。」
濃いコーヒーを一杯頂き「体が冷えるので行きます。」
感謝を述べて御岳神社へ向かいます。

このコーヒーで以後眠くなる事はありませんでした。
お茶屋のご主人、本当にありがとうございました。

御岳神社はライトアップされて美しい景観になっていました。
山門の屋根の下で、自宅へ安否の電話。
寒くなってきたのでアームウォーマー装着し、日の出山へ出発。

『日の出山/60㎞地点』14時間51分(午後9:01)到着。
ここから残り11㎞は緩やかな下りで、本来なら気持ち良く走れます。

しかし相変わらず霧で路面の障害物は見えにくい。
気持ちは楽でも気を抜かず、安全第一で進みます。
ケガが一番多いのは、ゴール間近かの終盤。
ここで気を抜くと、手痛いしっぺ返しを食らいます。

夜間杉の大木の尾根を、一人高速歩きで進むと荘厳な気持ちになります。
ドシャ降りの山中、怖いというより何故かワクワクしています。

2時間後、山を下りて住宅の明かりが見えた時は本当に嬉しかった。
ハセツネ『ゴール・五日市会館/71,5㎞地点』到着が17時間12分(23:02)。
たいへんよくできました!

ふく山接骨院のホームページ 【構造医学 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】

コメント

タイトルとURLをコピーしました