4/22~24『UTMF/ウルトラトレイル・マウント富士』を36時間18分27でゴールしました。
UTMFは、富士山周囲158㎞の未舗装や登山道を44時間で走破するトレイルレース。
UTMFスタートの動画
https://youtube.com/shorts/DnePjY-Jndg
UTMF麓エイドの動画
https://youtube.com/shorts/qXJTJDB_4XA
~前半から続き~
11時間以上走って『No4-精進湖/66㎞地点』に到着。
ここで40分寝たものの、中途半端な眠りのため疲労が取れず辛い走りが続きます。
スタートからまだ13時間なのに、脚が悲鳴を上げてまともに走れない状態。
長いロードから紅葉台のトレイルを経て『No5エイド-富士急ハイランド/117㎞地点』へ向かいます。
紅葉台を登っていると睡魔が襲ってきます。
頂上のベンチで、リュックを枕にして仮眠。
私は、寝る前に必ず時間を確認して目を閉じます。
目覚めると5分経っており、眠気が消えているのを確認してスタート。
『No5エイド-富士急ハイランド/117㎞地点』に16時間47分(午前8:47)で到着。
サポートのカミさんが先回りして補給の準備をしてくれていました。
しかし食欲無く、無理にコーラ1本+パンを1個食べて、う〇こをしてスタート。
レースでは、飲む・食う・出す・着る・脱ぐ、は先回りしてやっておきます。
「後で」は土壇場になって辛い思いをする事になります
この時点で、脚の疲労のため平坦なロードも下りも走れず、速歩きしかできない状態。
「これは脳が作った疲労なのか?スパルタスロンではもっと厳しかったが走れたじゃないか。」
「こんな状態じゃもう160㎞は無理。今回が100マイルの最後かも・・」
本当はもっと走れるのに、何かが止めている感覚。
「何かのキッカケで走れるようになればいいけど・・」
UTMF精進湖・富士急エイドの動画
https://youtube.com/shorts/1jKhuwpUBb4
富士急エイドから7時間が経過
『No7エイド-山中湖きらら/117㎞地点』に23時間37分(午後3:37)で到着。
この時点で私の脚は、階段の下りでまともに足が着けないほどの筋肉痛になっていました。
きららでは、サポートのカミさんがカップラーメンを用意してくれました。
これには大いに助けられ元気が出ました。
ホント旨かった!
UTMFきららエイドの動画
https://youtube.com/shorts/KtugrhzDts4
山中湖きららを出て、山を登っている最中に睡魔が襲います。
登ったパノラマ台にベンチがあったので仮眠。
夕暮れ前の暖かい日向で、時計を見てめを閉じます。
目が覚めると「ここはどこ?何してるんだっけ?・・レースだ!」
時計を見ると28分経っている。
ぐっすり寝てしまい予定の15分を過ぎていたため「寝すぎた!」と飛び起きて歩き出す・・
「あれ?脚が軽い。これなら行ける。」
疲労状態と脚全体の痛みは変わらないものの、下りの脚の動きが変わっています。
斜面に合わせたステップが踏めるようになっている。
脳が疲労すると痛みや疲労を作って、体が動かないようにします。
眠って脳の疲労が取れると、苦痛を消すので体が軽くなります。
やはり脳が作った苦痛だったようです。
しばらく下っていると「ピカチュウーー!」の声。
トルデジアンの師匠であり、信越五岳トレイルレースを一緒に走ったラスカルさん。
今回は応援、ツーショットを撮りアドバイスを受けて進みます。
日が落ちて石割山を下っていると、四人組が『高速歩き』で私を抜いて行きます。
「このスピードなら付いて行けるかも。」と四人組に付いて行きます。
「うん、このペース気持ちいい。」脳が快感を感じます。
しばらくして、四人組は走り去ってしまいましたが、私はそのまま高速歩きで下って行きます。
無理に走って疲労を溜めるより、高速歩きで体力を温存すべきと考えました。
本来、私の武器は『緩斜面の高速歩き』
股関節&仙腸関節(骨盤)を使って、大股&踵着地の高速ピッチで下ります。
斜面によっては、小刻みなステップのラン以上のスピードが出せます。
着地時の安定感があり、着地衝撃が少ないため脚の疲労が減らせます。
仮眠で脳の疲労が抜け、四人組のペースで高速歩きの感覚が蘇りました。
気持ちよく下っていると、抜いて行った選手達が歩いているので次々パスします。
高速歩きで体力を温存できるので登りも復活、登坂で前の選手に追い付くようになりました。
『No8エイド-二十曲峠/130㎞地点』に28時間36分(午後8:36)で到着。
下りも登りも脚が復活し、脳も不安が消えて積極的に考えるようになりました。
さあ、これから最もキツイ杓子山です。
杓子山の急な登りでも、キツクなく前の選手に付いて行けるようになりました。
ほとんど垂直な岩場に取っ付くと渋滞になります。
時折、激しい眠気が襲ってきますがもう寝ません。
ここまで使わなかったカフェインの錠剤を飲みます。
合計3錠飲んで眠気は消え、不安なく下れるようになりました。
頂上から下り始めると、これがズルズルと滑って転倒者が続出。
私も何度か尻もちをつきました。
うんざりするほど長い下りを終えるとエイドに到着。
『最終No9エイド-富士吉田/142㎞地点』に32時間26分(午前0:26)で到着。
ここまでずっと空腹を感じていましたが、厳しい登り下りのため補給できませんでした。
神様は腹を空かせた子羊に『吉田うどん』を与えてくださいました。
野菜たっぷり、太いうどんの噛み応え十分で旨かった~!
これでゴール目指してまっしぐら!です。
最後は『霜山/1302m』の長い登りですが、目の前をウラタさんが登っていました。
ウラタさんは、2017年に『MDSサハラマラソン/250㎞・7日間』を走った仲間。
いろんな話をしながら、長い登りのほとんどが終わっていました。
ウラタさん、楽にしてくれてありがとう!
霜山のこれまた長い下りに入ると、皆んな走るので前に誰もいなくなります。
緩斜面のため、走る脚の無い私は高速歩きで下ります。
すると次第に、見えなかった前走者に追いつき始め、まばらな集団に入ります。
下ってゴールと思っていたら、最後の天上山(1139m)がありさらに脚を削られます。
下って街中に入るとゴールまでいよいよ4㎞。
ゴールの手前2㎞の踏切で止められるかと思ったら、始発も動かない午前3時半でした。
街中を高速歩きで進み、富士急ハイランドの敷地に入ります。
敷地内は明るいのに人影は無く、あちこちを進んでようやく人が多いエリアに入ります。
ゴールゲートの300m手前から走る。
午前4時で観客もろくにいない中、両手を広げて栄光のゴーーーール!
36時間18分27秒/699位、だいたい真ん中でした。
男女参加者:出走:1808人、完走:1470人、完走率81,3%
3/20に傷めた左膝半月板損傷の症状はゼロ。
リライブシャツの効果でなんとかこのタイム・順位でゴールできたと思います。
・・ところがゴールにカミさんが居ない!
電話すると「もうゴールしたの?速かったじゃない。今行く。」と車の中。
寒さで震えながら写真を撮ってもらい、車でお風呂へ向かったのでした。
UTMFゴールの動画
https://youtube.com/shorts/IccLlzBmto4
2年ぶりに開催されたUTMF。
多くのスタッフが悩み、手をかけて開催されたとの事、ありがとうございました。
寝ずにサポートしてくれたカミさん、応援しくれた友人、声をかけてくれた方達
皆様のお陰でどうにかゴールができました事、本当にありがとうございました。
~おしまい~
【先週のトレーニング】
04/25(月):休 み
26(火):休 み
27(水):休 み
28(木):休 み
29(金):ごく軽~くウエイトトレーニング
30(土):休 み
05/01(日):①バイク:ローラー台60分/平均時速30,2㎞/瞬間最高時速45,4㎞、②ラン:6,2㎞/43分11
※全身重くてゆっくり6㎞でもしんどい状態で帰宅。10日経っても筋肉痛が残ってます。(+_+)
☆ふく山接骨院のホームページ 【構造医学 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】
☆健康のまめ知識:月2回健康のお役立ち情報を配信してます。是非ご登録下さい。
※【リライブシャツ】取り扱っています。
SSサイズあります。お電話ください。
TEL:048‐663-3055
サイズ:シャツ(SS・S・M・L)/メンズパンツ(M・L)/レディースパンツ(S~L)
『No2エイド-麓/43㎞地点』に5時間48分(午後9:48)で到着。
『No4エイド-精進湖/66㎞地点』に11時間26分(午前3:26)で到着。
『No5エイド-富士急ハイランド/117㎞地点』に16時間47分(午前8:47)で到着。
『No7エイド-山中湖きらら/117㎞地点』に23時間37分(午後3:37)で到着。
『No8エイド-二十曲峠/130㎞地点』に28時間36分(午後8:36)で到着。
『最終No9エイド-富士吉田/142㎞地点』に32時間26分(午前0:26)で到着。
ゴール36:18:27
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